2018年08月22日

ハザードはありがとうボタンではない

ハザードはありがとうボタンではない。非常ボタンである。自分たちで勝手に非常ボタンに違う意味をアサインするだけでも善良なドライバーにとっては迷惑千万なのに、それを強要するというのはどういうことか。

ハザードは非常ボタンであって挨拶に使うのは危険すぎる。あなたと私との関係ならまだ推測できるが、そのハザードははるか遠くの車にも、1秒を争ってブレーキ踏みなさいハザード。軽々しく出されたら命にかかわる。

先にも書いたけど、ありがとうのつもりでハザードを使う人は、電車で乗り降りの際に整列乗車してもらったら非常ボタンのところにいって、それを押してありがとうとかいうんだろうか。しないよな。なんで、同じことが自動車だとまかりとおるわけ?

これに対して、ひどい文章を書いている雑誌があった。
https://bestcarweb.jp/feature/column/2821

問題の提起をしたまではよかったが、

>> ひとつ目は「ハザードランプ3回点灯まではサンキューハザード」という妥協案。運転免許の取得や更新の際なども含めて明文化してしまうという案だ。

これは、非常時に緊急ブレーキを3秒待てということである。簡単にいえば、3秒早くブレーキ踏んでれば生きて帰れたかもしれないけど3秒待って死ぬのが法の要請だ、と言っているのである。どうして日本の自動車メディアはこうも稚拙なのか。

警察や弁護士の見解は微妙なラインだが、少なくともJAFはサンキューハザードを推奨していない。
https://getnews.jp/archives/1084873

明確に禁止と書かれた条文はないが、ハザードは「非常時に使用する」とされている。非常時に使用するものを、非常時以外に使用したら、非常であるかどうかの判断がつかなくなる。

明確に禁止された条文はないが、道路交通法70条には、「他人に危害を及ぼさないような(中略)方法で運転しなければならない」という、立法上若干問題のある条文がある。非常時でもないのに非常ボタンを使用することは、果たして他人に危害を及ぼさないと言い切れるだろうか。

僕は実際カジュアルに出されたサンキューハザードでかなり怖い目にあったことがある。すくなくとも僕が裁判官なら、70条を法源として不適切な操作、という判決を下す。その位には十分危険性があると考える。

そもそもハザードにサンキューの意味はない。サンキューハザードは今すぐやめるべきだと僕は考える。
posted by wakky at 10:49| Comment(0) | 運転技術